伝統行事と朱雀のイベント

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登弥神社 粥占い
登弥神社 粥占い
2月 1 終日
富雄川沿いの奈良市石木町に式内社『登弥神社』があり、毎年、粥占いという『筒粥祭』の行事があります。   日  時: 毎年2月1日 場  所: 奈良市石木町648番地 近鉄橿原線郡山駅からバス「若草台」行きで「このしま木島」下車すぐ   ◆筒粥占いの由来 本年の作付けする農作物の豊作を占う行事です。 当日は、午前3時に「本当屋(今年の当番の人の意味)」が神社に参詣し、諸準備をして午前4時から境内に据え付けた約25リットル入りの大釜に、水と米・アズキと、長さ約20センチの竹筒(女竹:富雄川沿いから求める)をすだれのようにくくりつけたものを釜の中に一緒に入れ、二時間程度煮てアズキ粥を作ります。午前6時ごろ、神官さんや年番三人(昨年度、今年度、来年度当番)が神社に集まり祭典が催されます。 まず炊き上がった粥占いの竹筒を釜から出し、三宝に載せて神前に供えます。神官の祝詞奏上、玉串の奉奠の後、神官の立会いのもと、「本当屋」の方が竹筒を一本ずつ割り、竹の中に入っている米粒とアズキ粒の多い少ないによって豊作の可否を判断します。米粒とアズキ粒が多く入っているものが上々です。占う品目(農作物)は37品目にわたるため、粥に入れる竹筒は全部で37本で、くくりつけて入れられます。占いの結果は、氏子の農家に知らされ、その後、当日炊いたアズキ粥は参詣人に自由に振舞われます。   ◆登弥神社の案内 延喜式内神社で、祭紳は物部氏の祖神である『饒速日命』(にぎはやひのみこと)です。通称は木嶋明神と呼ばれ、地元の大字の地名(木嶋(このしま)、石堂、小和田、大向、西城)の鎮守になっていて、一の鳥居近くの参道の灯篭には「木嶋大明神」と刻まれています。   ◆耳寄り情報 こうした粥占いがいつ頃から始められたか、粥占いの起源や、またなぜアズキ粥で占うのかなどわかりませんが、登弥神社で使われる大釜(鉄釜)には、元禄8年(1695年)の陽刻銘があることから、江戸期には行われていたといわれています。   ◆こんなことご存知ですか? 登弥神社の境内の北東方向には、ユヤマから一の谷にかけての広範囲に古代の祭祀遺跡があり、発掘調査で土馬の破片や、和銅開珎、土師器片などが出土しているそうです。  
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節分(東大寺二月堂・春日大社・興福寺・元興寺・手向山八幡宮)
節分(東大寺二月堂・春日大社・興福寺・元興寺・手向山八幡宮)
2月 3 終日
節分(東大寺二月堂・春日大社・興福寺・元興寺・手向山八幡宮) @ 東大寺二月堂・春日大社・興福寺・元興寺・手向山八幡宮
 冬から春へと季節を分ける節分。昔から伝わる鬼はらいの行事が、春を待つ人々の心を映します。今月は、奈良公園周辺の社寺で催される5カ所の節分の行事を紹介します。  少し忙しいかも知れませんが、5カ所全部を楽しんでみませんか?  そのような方々のご参考になるように、各社寺で行われる行事の時間表を作ってみました。 ご参考にしていただいて、5カ所全部巡るもよし、部分的にご覧になるのもまた楽しいでしょう。 ★ 手向山八幡宮 お田植祭(おんだ祭) 謡物能楽の形式で行われる古代ゆかしい農耕儀礼で「おんだ祭」とも呼ばれます。室町時代に始まった奈良で最も古いお田植祭のひとつ。同社拝殿を稲田にみたて、御幣をつけた笹竹を先頭に巫女、牛に扮した牛童(うしわらべ)、翁の面をつけた田主(たぬし)が御幣を畦に立てて鍬で苗代を耕し、牛童が鋤(すき)を引き回して籾まき等を行います。その後、福豆まきが行われます。 場  所:  手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう) (TEL:0742-23-4404)   JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩15分 時  間:  11時から ★ 元興寺 柴燈大護摩供(さいとうおおごまく) 福豆まきの前、曼荼羅堂に不動明王二躯を祀り、律僧による供養法が行われ、境内で山伏姿の修験者が柴燈大護摩供を修します。その後 大護摩の檀木(丸太)をくずし、並び替えて,新たに火をつけて山伏が火渡りの荒行を行い、年越し厄除けを祈願します。参拝者も素足で火の上を渡ることができ、元興神「鬼」絵馬が授与されます。その後福豆まきが行われます。   場  所:  元興寺極楽坊 (TEL:0742-23-1377)   JR・近鉄奈良駅下車徒歩10分 時  間:  12時から 祈願 大護摩供   ・祈願 お札 絵馬を希望される場合 2,000円   ・祈願を希望される場合 500円  15時から  福豆まき ★ 東大寺二月堂豆まき・星祭(ほしまつり) 二月堂回廊より福豆まきが行われ、大勢の人で賑わいます。 場  所:  東大寺・二月堂 (TEL:0742-22-5511)   JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩15分 時  間:  14時から  豆まき(二月堂回廊より)約10分間  18時から  星祭(法要)(二月堂内) ★春日大社 節分万燈籠 林檎の庭(本殿前)にて祈願執行と同時に庭火を焚いて、舞楽が奉納されます。参道に並ぶ石燈籠と朱塗りの回廊を飾る釣燈籠、計約3000基に点火されます。ほのかに照り映える社殿の荘厳さと調和して、南門付近や若宮神社付近につづくあたりは神秘的な光影に彩られます。また回廊沿いの御手洗川には、水面に映る幻想世界が現出し、毎年多くの参拝者で賑わいます。 場  所:  春日大社参道・本殿 (TEL:0742-22-7788)   JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「春日大社表参道」下車[...]
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竹送り
竹送り
2月 11 終日
竹送り
 奈良に春を告げる「お水取り」の行事は、2月20日からの前行で始まり、3月1日から2週間にわたる本行が行われます。しかし、「お水取り」の準備は、前行の始まる前から行われていて、そのひとつが、2月中旬に行われる「竹送り」の行事です。    東大寺の修二会は、「お水取り」とも「お松明」とも呼ばれ、二月堂の舞台を駆けぬける松明の炎はあまりにも有名ですが、その松明に使われる真竹は、昔、京都山城地方などから送り竹の風習によって調達されていました。昭和50年代に入り、戦前に途絶えていたこの「竹送り」は、京田辺市の山城松明講の人々によって40年ぶりに復活されました。   ■ 毎年2月中旬、山城の地で、朝早くから、周囲が30cm以上もある真竹が掘り起こされます。   このときに、掘り出しやすいように根を切り回したことから「根回し」という言葉が生まれました。 ■ 京田辺市の普賢寺(観音寺)で、竹寄進の法要が行われます。 ■ 京田辺市から運ばれた7本の真竹は、奈良坂で、大八車に移され、車を引いたり、肩に担いだりして、東大寺に向かいます。奈良坂からは、奈良市民も加わり、竹を担ぎながら京街道を進みます。途中、街道沿いの住民が竹送りの労をねぎらい声をかけてくれます。 ■ 京街道に面して立つ、般若寺の均整のとれた楼門(国宝)の前を通過します。 ■ 竹送りの行列は、県庁前を通り、東大寺南大門から大仏殿へと向かい、中門前でひと休み。ここから二月堂まで、急な坂を一気に大八車を引いて駆け上ります。まもなく二月堂前に到着し、無事、真竹を送り届けることができました。    こうして、お水取りの行を支える「竹送り」は、山城松明講の人々を中心に昔ながらの方法で、二月堂まで送り届けられているのです。私たち、なら観光ボランティアガイドの会でも、毎年多くのメンバーが参加して、この行事に協賛しています。  
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