伝統行事と朱雀のイベント
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東大寺『転害会』 東大寺『転害会』 10月 5 終日 ![]() 東大寺の西方の雑司町にあり、平城左京一条大路に西面して建立されている転害門は、 毎年10月5日、手向山八幡宮の祭礼の時に神輿遷座の門となり、ここから祭礼が始まります。 そのため、この行事は『転害会』といわれています。 日 時: 10月5日 場 所: 奈良市雑司町 転害門前 お問い合わせ: 東大寺 電話:0742-22-5511 ◆転害会(てがいえ)の由来 東大寺の鎮守の手向山八幡神社の祭礼のことで、手掻会(てがいえ)とも書かれます。 平安時代には八幡宮祭と呼ばれ、転害門が祭礼のお旅所になり、鳳輦(ほうれん)と神輿の三基が門の中央に安置され、門の西面に長い大きな注連縄が結わえられます。祭礼の行列はここから出発し、手向山八幡宮に向かいます。この八幡宮祭が転害会と呼ばれるようになったのは、この門の位置が大仏殿の西北にあり、吉祥の位置で害を転ずる意から転害門とも呼ばれ、祭礼の名前にもなりました。 ◆転害門の案内 ◎ 東大寺の創建時の遺構をとどめる唯一の八脚門で、国宝に指定されています。元の平城左京一条大路に西面して建立され、当時佐保路門とも呼ばれていました。この門は鎮守八幡宮の祭礼の際、お旅所として重視されていました。門の中央には神輿の安置のための石が据えられています。 また、現在も川上町の有志の方々により、大注連縄が門の西面の二柱に懸けられて、神仏習合の姿がみられます。 ◆耳寄り情報 転害会は、奈良時代に宇佐八幡宮を東大寺の守護神として、東大寺境内に遷座して以来の古い祭礼であるといわれています。天文8年(1539年)までは勅祭として行事が行われて、祭日は9月13日または9月3日に執り行われていました。明治維新後から、祭日を10月5日にして、地元の秋祭りとして執り行われることになりました。昔の古い祭礼の様子は、江戸期の筆写の『転害会図会』二巻に細かく精密に描かれています。 ◆こんなことご存知ですか? この転害門は、『景清門』とも呼ばれることがあります。その訳は、鎌倉期の大仏殿再建落慶法要のときに、平家の残党の悪七兵衛景清が将軍源頼朝を狙い、この転害門の楼上に身を潜め、一行が通るのを待ちましたが、警護の武士に発見され、計画を果たすことなく捕らえられたと伝えられています。その後、この門を『景清門』とも呼ばれるようになりました。 | 奈良豆比古神社『翁舞』 19:00 奈良豆比古神社『翁舞』 10月 8 @ 19:00 – 19:45 ![]() 奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)の秋祭りの宵宮(10月8日夜)に、芸能史的に極めて貴重な「翁舞(おきなまい)」が奉納されます。これは能楽の原典といわれ、国、県の無形民俗文化財として指定されています。「翁舞保存会」の人たちによって演じられます。 日 時: 10月8日 午後7時 ~(所要約45分) 場 所: 奈良豆比古神社境内 奈良市奈良阪町2489 JR・近鉄奈良駅から青山住宅行きバス(2番のりば)で「奈良阪」下車、南へすぐ (神社内・付近に駐車場はありません) 拝観料: 無料 お問い合わせ: TEL:0742-23-1025 ★由 来 奈良豆比古神社は「延喜式神名帳(えんぎしきじんめいちょう)」に名を連ねる古い神社で、春日造りの三神殿が祀られています。 現在の「翁舞」は、いわゆる式三番で、太夫(たゆう)、千歳(せんざい)、三番叟(さんばそう)、脇(わき)によって、天下泰平、国土安穏を祝い、神威にて氏子の繁栄と豊作を祈願する舞となっています。 ★歴史をたどると・・・ 「翁舞」は、8世紀、祭神春日王の病の平癒を王の皇子浄人(きよびと)が祈願して、舞を奉納したのが起源といわれています。 祭神は、中央に、 <産土(うぶすな)の神・平城津彦神(ならづひこじん)(奈良豆比古神)> 北側に、 <志貴皇子(しきのみこ)・(田原天皇・春日宮天皇)> 南側に、 <春日王(かすがおう・志貴皇子の子>です。 明治維新に至るまで、歌舞音曲の神様として広く信仰され、芸能関係者が芸の向上を願ってよく訪れるということです。 ★こんなこと知ってる? 「翁舞」で、特に古い形態を残しているのは、千歳と三番叟との問答です。三番叟が千歳に話しかけると千歳が正面を向き、千歳が三番叟に話しかけると三番叟が正面を向くという、互いに向かい合うことのない問答で、神に語るといった形式を取っているのでしょう。これは、「翁舞」独特の姿を示すものとして注目されています。 ★耳寄り情報 2001年に設立された同境内の神社資料館には、神社や奈良阪町に伝わる古文書や古絵図、能面ほか、楽器や装束一式などが展示されています。 また、境内にそびえる樟(くす)の樹は、奈良県の天然記念物に指定されています。根元の幹周りが約13メートル、樹高約30メートルの『クスの巨樹』は、樹齢約1200年ともいわれ、神霊が宿る木と伝えられています。 この木には、フクロウがすんでいて、2001年の初夏、根元にヒナが落ちていたのを宮司さんが保護し、2週間エサを与えるなどして回復を待ち、元の巣に戻したというほほえましい騒動がありました。 ★なら・観光ボランティアガイドの会からのおすすめ[...] | |||||