東大寺『良弁忌』
12月16日は、東大寺の毎年最後の年次法要が行われる大切な日です。東大寺の初代別当(住職)「良弁(ろうべん)」(689~773)の命日にあたる日で、「開山堂(かいさんどう)」において、非公開の秘仏・「良弁僧正坐像(ろうべんそうじょうざぞう)」が拝観できます。 また、この日に合わせて、「法華堂(三月堂)」では「執金剛神立像(しゅこんごうじんりゅうぞう)」が、さらに「俊乗堂(しゅんじょうどう)」では「重源上人坐像(ちょうげんしょうにんざぞう)」が一般公開されます。これらの像はいずれも「国宝」に指定されているものです。 |
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良弁僧正と法華堂(三月堂)のこのような関係から、毎年の「良弁忌」には、法華堂に安置されている秘仏・「執金剛神立像」が開扉されるのかも知れませんネ。 | ||||||||||||||||||||
★こんなこと知ってる? | ||||||||||||||||||||
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★なら・観光ボランティアガイドの会からのおすすめ | ||||||||||||||||||||
この日は、平素は非公開の「俊乗堂(しゅんじょうどう)」も公開されます。治承4年(1180)の平重衡(たいらのしげひら)に焼き討ちされた東大寺を、大勧進職(だいかんじんしょく)として見事に復興させたのが重源(ちょうげん)です。平安末期から鎌倉初期にかけて活躍し、南無阿弥陀仏と号されました。重源の事業は、大仏・大仏殿の復興にとどまらず、南大門など多くの諸堂におよび、宋で学んだ大仏様(だいぶつよう)とよばれる建築様式を残しました。「俊乗堂」には、俊乗坊重源の彫刻「重源上人坐像(ちょうげんしょうにんざぞう)」が安置されていますのであわせてお出かけください。 | ||||||||||||||||||||
※ 東大寺様のご好意により、2体の仏像写真を掲載させていただきました。 |