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興福寺・薬師寺『慈恩会』

日時:
2017年11月13日 @ 19:00 – 21:00
2017-11-13T19:00:00+09:00
2017-11-13T21:00:00+09:00
場所:
興福寺 / 薬師寺
お問い合わせ:
興福寺 / 薬師寺
毎年 慈恩大師の忌日の11月13日に南都の古寺興福寺と薬師寺で、1年交代で行われています。
 
日 時:  11月13日 午後7時から
場 所:  2017年は薬師寺にて行われます。
薬師寺:奈良県奈良市西ノ京町457(地図
 ・近鉄橿原線・西ノ京駅下車すぐ
  興福寺:奈良県奈良市登大路町48(地図
 ・近鉄奈良駅下車 登大路を東へ500メートル
お問い合わせ:  薬師寺:0742-33-6001 興福寺:0742-22-7755
 
◆慈恩会(じおんね)の由来
この法会は、法相宗の宗祖である慈恩大師(窺基・きき)の高徳をしのび、平安期の天暦5年(951年)に当時の興福寺の別当であった空晴(こうじょう)の発願で始められたと伝えられています。
現在の法会は明治29年に再興され、興福寺と薬師寺の二寺で一年交代で行われています。まず本坊で『夢見の儀』と呼ばれる儀式が行われます。これは探題(問答の優劣を判定する役僧)が春日大社の神に祈請し、問者と答者で行われる当日の議論の論題を授かり、これを両者に授ける儀式です。床の間に春日曼荼羅を掲げ、探題がその前で般若心経を唱え、黙想の中に神より論題をいただきます。午後7時、初夜を告げる鐘の音とともに松明を先頭に入堂して、法会が午後9時頃まで続きます。
慈恩大師 慈恩会 論議
伝統行事 慈恩会 慈恩大師(薬師寺提供) 伝統行事 慈恩会 論議(薬師寺提供)
 
慈恩会 法要
伝統行事 慈恩会 法要(薬師寺提供)
(写真提供:薬師寺)
◆薬師寺の案内
天武9年(680年)、天武天皇が皇后(持統天皇)の病気平癒を祈願し、藤原京に建立を発願しましたが、完成を見ずに天皇は亡くなり、その亡夫の遺志を持統天皇が引き継ぎ、698年に完成されました。その後710年の平城京遷都にともない、養老2年(718年)に現在の西ノ京に移されました。 薬師寺(伝統行事 慈恩会)
◆興福寺の案内
興福寺は、藤原氏の氏寺として、藤原不比等が飛鳥の厩坂(うまやさか)寺を平城遷都の際に、平城京の外京の現在地に移した寺です。藤原氏の繁栄とともに寺領を拡大して、堂塔伽藍が百数十棟、僧侶3,000人の多数にのぼったといわれています。 興福寺(伝統行事 慈恩会)
◆耳寄り情報
この慈恩会の法会に懸用される薬師寺の寺宝・慈恩大師坐像絹本画像は国宝指定で、平安期の康平4年(1061年)に始行された法会から使用されているもので、この慈恩大師のお姿が爾後の大師像の典型となりました。そして、1968年に日本画家の安田靫彦画伯により修理補筆されました。
◆こんなことご存知ですか?
この法会は古くは数日にわたり行われ、僧侶の登竜門とも呼ばれています。この法会に参加しなければ、わが国の三大法会といわれた興福寺の維摩会、薬師寺の最勝会、宮中の御斎会に参加できず、朝廷からの権律師の位階も授けられなかったそうです。

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