春日山原始林は、御蓋山、春日山、花山、芳山など、春日大社の背山一帯を指します。 春日山は古代より神の住む山として日本独特の自然信仰によって敬われ、841年に狩猟や伐採が禁止されて以来、原始のままの姿で今も自然が守られています。春日大社と一体になった文化的景観を形づくってきたその精神性が認められて世界遺産に登録されました。
 紅葉が目にしみるこの時期に、巨木の間を通り抜ける風の中を歩いてみませんか。
 
★コース <約10キロメートル>
破石町バス停 ⇒ 滝坂の道(寝仏〜夕日観音〜朝日観音) ⇒ 首切地蔵 ⇒ 春日山石窟仏(穴仏) ⇒ 春日奥山遊歩道 ⇒ 大原橋 ⇒ 鶯の滝 ⇒ 春日山周遊道路 ⇒ 若草山山頂 ⇒春日奥山遊歩道 ⇒ 水谷茶屋 ⇒ 春日大社バス停
 ※最寄り駅・・・・JR・近鉄奈良駅から市内循環バス破石町下車
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
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★主なポイント
滝坂の道: 江戸時代の奈良奉行が敷き詰めたといわれ、高畑町破石から石切峠までの約4kmを滝坂の道と呼びます。昔、柳生の武士や多くの剣豪が踏みならした道です。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
夕日観音: 像高1.6mの弥勒仏が左急斜面に彫られています。夕日に映える時が一番美しいので、その名がありますが、夕日を受けた顔は優雅で神々しく、印象的です。弥勒信仰が盛んだった鎌倉時代の秀作。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
朝日観音: 川向かいに立つ三体の磨崖仏は、中央に弥勒菩薩、左右に地蔵菩薩が刻まれています。朝日を浴びて浮かび上がることから朝日観音と呼ばれます。鎌倉時代の作(文永2(1252)年の刻字があります)。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
首切地蔵: 道の分岐点に立つ像高2mの首切地蔵は、道しるべの役目を果たしています。刀を入れたような地蔵の首は、荒木又右衛門が、試し斬りをしたという言い伝えがあります。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
春日山石窟仏(穴仏): 東西二窟からなる穴仏は、凝灰岩を切り出したあとの石窟に彫られています。東窟中央に四方仏、東壁に六観音が彫られ、西窟中央に大日如来、西壁に六地蔵などが刻まれ、20体の石仏が並ぶ様は見ごたえがあります。平安時代末期の作。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
鶯の滝: 原始林の水を集めて流れ落ちる滝で、幅2m、高さ10m。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
若草山: 342mの頂上からの眺めはすばらしく、大仏殿や五重塔だけでなく奈良市街が一望できます。また、山頂には、鶯塚古墳があります。
東大寺 万燈供養会(まんとうくようえ) 写真
★山歩きの注意点
石畳の道など、歩きにくいところもありますので、履き慣れた歩きやすい靴でお出かけください。
若草山頂上駐車場に自動販売機がありますが、それ以外で、水分の補充はできませんので、飲み物は十分に準備してください。
ご自分のゴミは、必ずお持ち帰りください。
紅葉の時期でも、ヤマヒル、マムシなど、一応の注意が必要です。
トイレは、首切地蔵、鶯の滝、若草山頂上駐車場にあります。
★なら・観光ボランティアガイドの会からのおすすめ
 春日山原始林では、長い歴史を生き抜いてきた1452本の大樹(地上1.3mで樹廻が3m)が、あちらこちらに見ることができます。また、

    奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は哀しき    猿丸大夫

と詠われるように、春日山原始林では、歌そのものの風景に出会うことができます。秋のすがすがしい一日を落ち葉を踏みしめて歩いてみませんか。