ならまちの「地蔵盆」めぐり
伝香寺 ⇒ 福智院 ⇒ 十輪院
 
 7月23日は、なつかしい「地蔵盆」が各地で行われる日です。今年は「ならまち」にある3つのお寺の「地蔵盆」を、「時間差アタック」でひと巡りしてみませんか?
 
伝香寺《着せ替え法要》
 
法   要: 7月23日(土) 午後5時〜

スライドショーで着せ替えを見る
拝 観 料: 無料
問い合わせ: 0742−22−5873
交   通: 近鉄奈良駅下車徒歩10分
     
裸地蔵さん」として知られる秘仏・地蔵菩薩立像が、この日は年に1度特別開扉され、お地蔵さんが着ている衣の「着せ替え法要」が行われます。着せ替えが終わった古い衣は、細かく切って諸願成就・安楽往生に功徳がある「お守り」として配られます。
この日は、お寺に隣接している「いさがわ幼稚園」の園児の演技もごある賑やかで楽しい雰囲気の地蔵盆です。
この「裸地蔵さん」は、尼僧の発願で造立されたお地蔵さんで、胸にネックレスをつけた気高く清楚なお姿です。
伝香寺は、唐招提寺を開いた鑑真和上の弟子・思託(したく)律師が771年に開いたと伝えられます。1585年、筒井順慶(じゅんけい)の母が順慶の菩提を弔うために復興し、その後筒井氏の菩提寺となりました。
 
福智院《地蔵盆》
 
法   要: 7月23日(土) 午後5時30分〜
わらべうた: 7月23日(土) 午後7時30分〜
 (ならまちわらべうた教室の皆さんによる奉納)
拝 観 料: 当日のみ午後5時から無料
問い合わせ: 0742−22−1358
交   通: JR・近鉄奈良駅から天理駅行バス
福智院町下車徒歩3分
     
境内は灯明がきれいにつけられ、本堂では「数珠くり」も行われます。また、夜店も出て町内が賑わいを見せる日です。
7時30分からは、ならまちわらべうた教室の皆さんによる奈良に伝わるわらべうたも奉納されます。
福智院は、736年聖武天皇が建立され、開祖は僧玄ム(げんぼう)といわれ、古来より南都における「地蔵信仰」の霊場とされています。本尊の地蔵菩薩像は丈六の坐像(高さ6,7m)で、1203年造立の墨書銘があり,堂々としたお姿です。光背の地蔵化仏は560体、六地蔵と本尊を入れると全部で567体で、釈迦如来の入滅後、56億7千万年後に下生(げしょう)する弥勒如来出現までの間、地蔵菩薩が衆生を救う役割を持つという信仰に符合するといわれています。
 
十輪院《地蔵会》
 
法   要: 7月23日 午後6時〜
法   話:   〃   午後7時〜8時(ご住職)  
拝 観 料: 無 料(当日)  
問い合わせ: 0742−26−6635  
交   通: JR・近鉄奈良駅から天理駅行バス
福智院町下車徒歩3分
 
 
優雅なたたずまいを見せる本堂(国宝)の広縁には提灯が吊られ、蔀戸(しとみど)も外されて、日暮れとともに石龕(せきがん)内に明かりが入り幽玄の世界を誘います。
十輪院のご本尊であるお地蔵さん<石仏龕(せきぶつがん)>は、錫杖(しゃくじょう)(お地蔵さんが手に持っている杖)を携えていない珍しい形をしています。それは、このお地蔵さんの造られた時代が古いことを物語っています。
十輪院は、元正天皇の勅願寺で、奈良時代のわが国を代表する学者でもある右大臣・吉備真備(きびのまきび)の長男・魚養(なかい)の開基と伝えられ、本尊・石仏龕は、弘法大師が造立されたとされています。
 
◆こんなこと知ってる?
地蔵菩薩信仰が盛んになったのは平安後期からです。地蔵菩薩が現実と冥土の境に立って死後の苦しみから救ってくれるという信仰が浸透し、さらに道祖神のような「境神(さかえのかみ)」の民間信仰と結びつき、村の境や町角にお地蔵さんがたてられるようになりました。
 
◆なら・観光ボランティアガイドの会よりひと言
「ならまち」のあちこちにも「町角のお地蔵さん」があります。7月23日は、町角のお地蔵さんでも子どもたちのために「地蔵盆」が催されますので、「地蔵盆めぐり」とご一緒に楽しんでください。
 
※ 地図上の赤字をクリックして下さい。 《 地図(PDF 版)